1989年から2013年まで、動物病院を経営して、
さまざまな業務を行なってきました。

2006年に鍼灸師の資格を取得する数年前から、
動物病院では、レーザー、お灸を導入しており、
手伝いながら、研究をする事ができました。

時系列は、ばらつきますが
思い出せる限り、記録を残したいと思います。

*お断り
たまに誤解されるケースがございますので。
現在、私は動物に対して、鍼灸施術を行なう活動はしておりません。

ケース01 前肢麻痺のちびちゃん

当時、2歳。
柴犬の女の子。
ちびちゃん。

家族とドライブ中に、窓から飛び出し、
宙づりに。

命に別状はなかったものの、
頸椎を傷めたせいか、
左前肢が麻痺。

犬の鍼灸治療
*内容と画像の犬は関係がございません

主な鍼灸治療の内容&期間と予後

鍼灸治療内容:
レーザー鍼

期間:
2年以上、3本足での生活に慣れたようで、
ペットオーナーさんの希望により、治療終了。

予後:
当初は、完全に手首をまげ、
前肢はあげているか、手首をついているか。

終了時点では、拘縮はなく指先をついて、
少し支えるようになった。

が、当初からの見込み通り、
満足のいく(戻る)結果には至らず。
ペットオーナーさんが、(もともと同意)諦める形。

回想記録

当時(1991年頃)はまだ本来の鍼灸治療は、
おこなっていませんでした。

レーザー鍼を導入したばかりの時。


頸椎の損傷からの左前肢の麻痺。

もう戻らないだろうと言う事で、
外科的な治療はしないことになりました。

 

痛みはなく、何かしらの改善に期待をし、
レーザー鍼の治療を選択。

今から思うと、
膀胱経、小腸経、大腸経の経絡上に、
レーザーを当てていたと思います。


数ヶ月間、毎日、ご家族で交代で通院。

15分程度のレーザー鍼だけ当て、
全体の状態をみて終了。

 

手首で身体を支えるので、
こすれて血がでることもしばしば。

それでも、健康状態はよく、
包帯を巻きながら、ぴょこぴょこ歩きながら、
お散歩をする姿を見かけました。


途中から、目に見えた変化はないということで、

間隔をあけ、ついに諦める形で、
これについての治療は終了となりました。

犬の鍼灸治療

ペットオーナーさんの氣持ち

毎日のようにお会いするし、
ご近所さんでもありましたので、
会話は多岐に渡りました。

当初は、事故に遭わせてしまったという罪悪感から、

あの時・・・あの時・・・

と後悔をされていました。

当然、慰める言葉は見つからず、
ただちびちゃんを撫でながら、
一緒にいてあげるだけでした。

そのうち、落ち着かれたようで、
施術中に冗談を言ったりできるように。

ただ、ちびちゃんの前肢をみると・・・
お辛かったと思います。

治療を終えて

当時のレーザー鍼の治療費は、1500円/1回程度。

当時はバブル期がそろそろ・・・な時期でしたが、
業種により、まだ持ちこたえられる方もいらして、
オーナーさんは、そういうご職業だったかと記憶しています。

ただ、長期間でしたので、これでも負担は大きかったかと。

どうしようも出来ない状況に、
何かにすがって、一生懸命、通院される姿が印象的でした。

 

ちびちゃんは、怖がるというより、
動物病院をいやがり、よく帰りたがりましたね。
機嫌が悪いと吠えられたり。。。

毎日の通院は、ワンちゃんにも負担なんだと思いました。

 

今回のケース。
今の鍼灸治療のような方法をとっても、
神経の損傷の治癒は難しいと思います。

結果の善し悪しは、
だれの基準でも評価するものではなく、

ただ、この経験をみなさんにお伝えできることに、
ちびちゃんが協力してくれたこと。

ただただ、有り難く思います。

 

 

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