かおり
かおり

椎間板ヘルニアは、私が研究したペットの鍼灸治療で1番多い症例です

ケース15 椎間板ヘルニアの予後

*お断り
個人の動物病院での研究でしたので、この数値が、全体に当てはまるものではございません。
また、個体差、外科処置の状況により、結果は様々です。
鍼灸がいい、外科処置が悪いということでもございません。
ご理解を頂いた上で、お読みください。

当時2歳のミニチュアダックスの女の子、ソラちゃん。
椎間板ヘルニアのグレード5、外科処置を受けました。

下半身は麻痺したまま、歩行、自力排泄不可なので、鍼灸治療で改善させたいとご希望でした。

1年以上、施術を続けましたが、改善に至らなかったケースです。

グレード 1 神経学的異常なし 背骨痛のみ
動く、触られるのをいやがる
グレード 2 後肢不全麻痺・自力歩行可 よろけながらも歩くことができる(運動失調)
ナックリング、引きずりがみられることもある
グレード 3 後肢不全麻痺・自力歩行不可 後足を動かすことは出来る
歩くことはできない
グレード 4 後肢完全麻痺・浅部痛覚なし自力排尿不可 後足は全く動かず、後足の皮膚を強くひねっても感覚(浅部痛覚)はないが、深部に痛みの感覚(深部痛覚)がある
グレード 5 後肢完全麻痺・深部痛覚なし 後足の骨を鉗子でつまんでも全く痛みを感じない

 

椎間板ヘルニアの場合の鍼灸治療の効果

 

私達の研究では、

グレード5でも、ふらつきは残るが、なんとか歩行、自力排泄が可能なくらいに改善する症例がほとんどでした。

9割に近い良い数字と言えます。

特に外科処置を受けていない場合は、9割以上。

鍼灸治療を受けた後や併用して、外科処置をした場合も、改善は9割以上。

そらちゃんのように、外科処置を先に受けて、後から鍼灸治療を知って受療し、改善されなかったケースは、あと1症例ありました。

 

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かおり

陰陽の法則で、100%はないですから、少し残念ですけど

 

結果からみれば、椎間板ヘルニアの場合、鍼灸治療は、受けると良いと言えます。

回想

そらちゃんのオーナーさんは、赤ちゃんが生まれたばかりの、お若いご夫婦。

赤ちゃんが歩ける前に、そらちゃんが歩けるようにが目標でした。

週2、3回からスタート。

なかなか変化が見られずに、でも根気よく通院されていました。

 

麻痺が改善しないので、膀胱炎になり、そちらの治療も増えたので、金銭的に大変だったと思います。

ペット保険に加入されていて、鍼灸は適用でしたので、助かるとお話されていました。

 

長期戦になると思い、途中から車椅子を勧めました。

もともと若いワンちゃんで、膀胱炎も良くなったり、発症したりでしたが、元氣は良いので、公園を車椅子で走り回っていました。

経過と、様々なリミットがあり、改善がないまま、治療は終わりになりました。

いつも笑顔で、フレンドリーで、とても可愛い子でした。

治療を終えて

歩けなくても、自力排泄ができなくても、病院にくるといつも笑顔。

動かない足をひきずっていても、よく動き回ります。

そんな姿を見ると、ワンちゃんは自分の状態を受け入れ、今この瞬間が、幸せであることに救われます。

元のようになってほしいと、誰でも願いますが、受け入れ、別な道へ行くことも大事だと、そらちゃんが教えてくれました。


この頃は、おうちで鍼(ローラー鍼、てい鍼)をすることのアドバイスは、まだしていませんでした。

小さなお子さんがいらっしゃるご家庭ですから、もっと早くこの方法を思いついていれば、

さらにお役に立てたかと思います。

もし、今、このような状態に直面しているペットオーナーさんがいらしたら、

下記を参考に、ぜひ、おうちでの鍼灸も取り入れてくださいね。

 

このケース、おうちでできる鍼灸は??

・ローラー鍼
→身体全体や麻痺の箇所にローラー鍼をして、血行の改善を計ります。

・お灸
→麻痺の箇所に、ローラー鍼の代わりに。膀胱炎を起こしやすいのであれば、腰、お腹を良く温めます。

・てい鍼
→指の間を刺激すると、麻痺、痛みの改善になります。

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(一社)ペット鍼灸セラピー協会代表理事
鍼灸師

1989年より、動物病院にて獣医療に従事。2006年鍼灸師の国家資格取得後、ペットの鍼灸治療の研究を開始。臨床の中で、ペットにとって、ペットオーナーさんが、治療家の一番手でなくてはならないことを痛感。2015年7月一般社団法人ペット鍼灸セラピー協会を設立。獣医師、ペットオーナー指導、ペット鍼灸セラピスト、講師を育成を開始。人、動物などの境なく、鍼灸を通して、感謝、愛、思いやりの心を芽生えさせるきっかけを作り、平和な世界を築く1人でありたいと思います。

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