犬の鍼灸治療 末期の鍼と灸 ケース20 

かおり
かおり

動物病院で仕事をしていると、悲しい場面はたくさん経験します。
これもその1つ、BEST10に入るかも。。。

 

ケース20  末期の鍼と灸

ミニチュアダックスの男の子、

肺に腫瘍があり、余命はカウントダウンに。

鍼灸で治してほしいわけではなく、

今が楽になるように

と、希望されました。

主な鍼灸治療の内容

レーザー鍼(身体全体)
鍼(腎兪、隔兪、肝兪、脾兪)
お灸(全体)

 

回想

初日、肺に腫瘍があるので、苦しそうでした。

でも、まだ力はあると感じました。

 

ペットオーナーさんは、今が楽になるようにと、それだけを望んでいました。

施術後、お顔を上げたのですが、

ここ数日、顔をあげることができなかったと、ペットオーナーさんは喜びました。

 

こられるだけ、通院していただきました。

・おうちの人が帰宅したら、吠えた(吠える元氣がなかったので)

・顔をあげている時間が長くなった

・目がキラキラしている

・食事量が増えた

と、報告をしてくれました。

 

結果的には、主治医から聞かされていた余命は、少し長くなったようですが、

腫瘍の末期は、いつ急変するかわからないです。

家族に見守られて、神様の許へ帰りました。

 

治療を終えて

もともとわかっていた結果ですが、

お別れはやはり悲しかったです。

ペットオーナーさんは、

最期の時間がとても嬉しい事が続き、

感謝していると話してくださいました。

末期の時間に、

鍼やお灸が希望や癒しを与えてくれることは確かです。

 

そして、ワンちゃんが、最期の時間を、

家族の笑顔が見たくて、

素敵な時間にしたくて、

よくがんばっていたんだなと思います。

私たち施術側にも、

優しさ、慈しむ心を持つ大事さを

学ぶ機会を与えてくれました。

心に残った症例です。

ありがとう。

 

末期の時間はローラー鍼、お灸がオススメ

身体に触れていくことが、とにかく大事。

食事、水分、点滴・・・与えるよりも排泄を促すと、
息を引き取るときが楽だという話があります。
(実際に、我が家のシニア犬が息を引き取るときがそうでした)

ローラー鍼で、排泄を促し、お灸で身体を温めなるべく心地よく

(一社)ペット鍼灸セラピー協会代表理事
鍼灸師

1989年より、動物病院にて獣医療に従事。2006年鍼灸師の国家資格取得後、ペットの鍼灸治療の研究を開始。臨床の中で、ペットにとって、ペットオーナーさんが、治療家の一番手でなくてはならないことを痛感。2015年7月一般社団法人ペット鍼灸セラピー協会を設立。獣医師、ペットオーナー指導、ペット鍼灸セラピスト、講師を育成を開始。
ペットへの東洋医学でのセラピーを通して、オーナーさんの心も共にハッピーにすることを目的に活動しています。人、動物などの境なく、感謝、愛、思いやりの心を芽生えさせるきっかけを作り、平和な世界を築く1人でありたいと思います。

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